境界性と依存 383
金曜、志穂さんと飲む日だ。
出勤した私にHのお客様の所に同行するよう命令があった。
ちょっとしたトラブルだが早めに済ませておいたほうがいい。
私「よし、行くか!」
H「マコっさん、すみません。遠いのに‥」
行き先は友ちゃんの地元、しかも2件行く内の一件はかなり遠い。
またあの景色を見るのか‥
天気は最低のみぞれ混じりの雨と暴風。
途中、高速道路で2件の事故を見た。
朝一に出勤して現地に着いたのは昼間だった。
昼飯は後回しに仕事を終えてもう一件に向かう。
思っていたより簡単にトラブルは解消した。
H「マコっさん腹減りましたね」
私「そうやな、俺は朝も食べてないから死にそうや」
そこは彼女がバイトしている店の近く。通り過ぎた。
私「H、そこ曲がってくれ」
彼女の家だ。
隣のコンビニでタバコを買った。
私が彼女に告白した場所。
「ここからだった」
少し悲しさがこみ上げた。
彼女の家の外壁工事も終わったみたいだ。
彼女の家の前を通り過ぎる。
自転車があったように見えた。
こんな天気だからバスで大学行ったのかな‥。
やっぱり顔が見たくなった‥。
病気だな