makosanmnのブログ

進行中だけど実際の体験です

境界性と依存 694

母親が出て行ってからすぐにマキさんに電話するが出ない。

 

「終わったよ、帰っておいで」

 

しばらくすると既読になりマキさんは帰って来た。

 

マキさんは私にしがみついて泣いた。

 

私「もう大丈夫や‥」

 

その時初めて胃の激痛に気づいた。

 

マキさん「マコちゃん大丈夫?ゴメンね」

 

 極度のストレスだろう、1時間ほど横になった。

 

痛みは少し楽になり、マキさんが昼食を摂ってないことに気づく。

 

私「マキさん、御飯行こう」

 

マキさん「もういいよ。夜食べるから。もう15時半だよ」

 

私「ダメや!ピノ子がお腹空くから。うどんでも行こう」

 

無理矢理食事に行った。

 

マキさんは落ち着きを取り戻して笑顔を見せた。

 

アパートに戻り

 

私「マキさん、結論から言うとね、全部話したよ」

 

マキさん「そっか‥、デリヘルまでばれたか‥」

 

私「デリヘルとは言ってないけど風俗って言ったよ。もう辞めてるから責めないでくれって」

 

マキさんはそれから1時間ほど喋らなくなった。

横になって顔を腕で隠しひっそりと泣いていた。

私は隣でジッと見ていた。

 

マキさん「マコちゃんもう帰らんか」

 

私「今のマキさん置いて帰れるはずないやろ」

 

マキさん「もう大丈夫やから帰れ」

 

私「なんでそんな言い方‥」

 

再び沈黙して、マキさんの隣に横になる。

 

マキさんは私の服のボタンを外し無言で身体を貪った。

 

私は気づいた‥。

 

マキさんは壊れてしまった‥。

 

マキさんは何も言わずに‥

 

私も何も言わなかった。

 

私の顔にマキさんの涙が落ちてくる。

 

壊れたマキさんを見て私は何も出来ないことを悟った。

 

マキさんは壊れた時にこうやって誰かを求めてきたんだ‥。

 

愛してるわけでもない人でも‥こうやって自分を痛めつけて自己の存在を確かめてきた‥。

 

私「マキさん、俺はマキさんを壊してしまったんやな‥」

 

マキさん「ううん‥」

 

私「一緒に花火しよう」

 

マキさんは狂ったように泣いた。

 

ことが終わり、マキさんが落ち着きを取り戻してから私は帰った。