境界性と依存 607
マキさんをショッピングモールに送り仕事に戻ると会社ではスタッフのミスのクレーム処理に追われた。
虚しいな‥。
家も仕事もマキさんとも‥。
何を支えに生きているのかわからなくなっている。
誰のせいか?もちろん私自身の弱さのせい。
ずっと一人で消化してきたじゃないか。
いつもより長い残業になり帰ろうとした時、
「マコちゃん今日は昼に会ったから来ないの?」
行かなければ‥。
行かなければマキさんがまた「めぐみ」になってしまう‥。
せっかくお店を辞めたのに‥。
こんな恐怖心。
お店さえ辞めたらこんな恐怖心も薄くなると思っていたのに。
お店を辞めて毎日時間が有り余る生活になった分だけ不安が増えたのか‥。
マキさんはピノ子が出来たから私を選んだだけなのか‥?
負の思考が増していく自分に気づいて、ダメだとわかりながら堕ちていくのだ。