境界性と依存 665
11日
マキさんは母親と買い物に行くと言うので一人で過ごした。
母の病院に顔を出したが検査中で会えなかった。
私は家の掃除と穴の空いた倉庫の補修した。
マキさんは母親にどんなことを言われているのかが不安だった。
マキさんからは定期的に「大丈夫だよ」とLINEが届いた。
12日
微熱があったが出勤したが昼はマキさんと食べることにした。
いつものうどん屋で食事を済ませて車に乗った時
マキさん「マコちゃん土曜日、おじさん達と話すの何時にするん?」
私「えっ?俺は電話だと思ってたんだけど‥。仕事だから夜ならいいんだけど‥」
マキさん「だよね。おじさんは夜は都合悪いらしいの。ウチ、マコちゃん仕事なんに抜けて来れるのかな?って心配やってん」
私「うん、電話だと思ってたから‥。どうしようかな」
マキさん「マコちゃんはお母さんのこと置いて来れるの?ウチ、母子手当貰いながら生活していくよ」
私「お母さんに言われたんか?」
マキさん「お母さんは完全に反対だから‥」
私「初めて会った時からわかってるよ。もう何言っても理解なんてされないのも」
マキさん「ウチはマコちゃんのお母さんがかわいそう」
私「全てを言えないからね‥。俺はマキさんの闇を治したかったから‥。マキさんはピノ子が出来てもお店辞めなかったし、辞めてからも援助交際しようとしてた。ピノ子が出来てるのに‥。順番を間違えたと思うのはピノ子のことを一番に考えてやらなきゃいけなかったのにマキさんの闇を消すことを優先したばっかりに‥。マキさんはピノ子が出来てなかったらまだ風俗辞めてないやろ?」
マキさん「うん、絶対辞めてない‥」
私「だから俺がどれだけ言っても無理なのに頑張ってしまったのが間違い」
マキさん「お母さんを優先したらマコちゃんとは会えなくなるの?」
私「そんなわけないやろ?ピノ子いるんだよ」
マキさん「ウチはマコちゃんがいてくれるなら結婚なんてどうでもいいから」
マキさんは泣くわけでもなく淡々と話す。
母親に何か言われたのか‥。
私「俺はオカンの面倒を見るのを辞めるつもりはないよ。マキさんとピノ子も大切。でもマキさんのお母さんは納得なんてしないよ。根本から反対なんだから。マキさんの闇を話すわけにもいかないし、俺は黙って批判されるしかないんだよ」
仕事に戻らなければならず、話は中断した。
私「明日暇だからゆっくり話しよう」
マキさん「うん!マコちゃん仕事頑張ってね」
本音はどうなんだろう‥。