境界性と依存 667
14日
私は隣県に納品に行った。
友ちゃんの住む県。
友ちゃんの家の近くだ。
懐かしい感じがする。
待ち合わせたコンビニを過ぎる。
友ちゃん‥。一年前の今頃はNさんの存在に振り回されていた。
友ちゃんやマキさんだけが悪いわけじゃない。
私にも原因はある。
友ちゃんに話の矛盾をハッキリと指摘して「おかしいよ」と言えたら良かったのかも‥。
でも戸惑うだけで言えなかった。
「どうしてるのかな‥」一人で呟きながら通り過ぎた。
卒業出来たのか?常勤講師になれたのかの報告を約束していたが、もう私は汚れた過去の人だろう‥。
結局私は何も出来ていない。
自分のためにも誰の為にもならないことで思い悩む。
納品を終えて会社に戻る最中もずっと‥。
残業を済ませてアパートに行く。
マキさん「マコちゃん今日はお母さん退院の日でしょ?行かなくて良かったの?」
私「姉ちゃんの家に行ったから大丈夫なんよ」
マキさん「明日は会えないんだろうから得した気分や(笑)」
私「マキさん、本当に籍を入れずに母子手当貰って生活して行くのでいいんやな?土曜日、お母さん達にそう伝えるよ」
マキさん「うん、ウチはピノ子とマコちゃん居たら大丈夫や。ちゃんと働くし、お金苦しければ少しお店出たら楽勝や(笑)」
私はもうダメだと思った‥。この思考は変えられない。
私「あのね‥。お店行くときはピノ子を保育園に預けなきゃいけないんだよ?普通の仕事してないと預けられないやろ?それにマキさんはお客さんと個人的に会うから駄目や」
マキさん「もちろん何か仕事するよ(笑)週に何回かお店出るだけ。もう個人的に会ったりしないよ」
私はもう反論を辞めた。
疲れた‥。
ビールをあおると疲れのせいか寝てしまった。
身体に違和感を感じて目覚めるとマキさんが私を貪っていた。
私「何してんだよ‥」
マキさん「えへへ。マコちゃん見てたらしたくなって(笑)」
私は抵抗しなかった。