境界性と依存 663
10日
私は会社を休んだ。
マキさんには仕事だと言った。
極度の疲れと夏バテもあるのか、身体が動かなかった。
昼まで眠れないのに横になってから一人で車を走らせた。
隣県のアウトレットに行った。
年末にマキさんと行ったアウトレット。
その日、一人暮らしのアパートを教えて貰った。
思い起こせば、一人暮らしする時もすぐには教えてくれなかったな‥。
最初はテレビすらなかった部屋。
誰からか買って貰いみるみるうちに整った部屋。
その頃はとも君ばかりに目がいっていた。
初めて携帯を見てしまったとも君との奈良旅行。
ショッピングモールに停めてあったマキさんの車。
とも君の車で現れ、代行で私に会いに来たマキさんは私を求めた。
何故こんなことするのか?ともちゃんと同じだ‥。
ともちゃんと重ねていたのかもしれない。
自傷行為の一種なのか?
私は呆れて突き放せばいいのに出来なかった。
ともちゃんの突然の豹変について行けずマキさんと会うようになり結局はともちゃんもマキさんも変えられなかった。
マキさんはともちゃんとは違い攻撃性はなく、笑顔で嘘をつきすぐに寄って行ってしまう。
これだけ援助交際絡みの事件が報道される中でも‥。
自分を捨てているのか?自分だけは大丈夫だと思っているのか?
私が考えすぎているだけなのだろうか?
アウトレットをブラブラして1着だけ下着を買った。
マキさんにもお腹に負担が少ないであろう服を買った。
その間にもマキさんからはスタンプが送られてきている。
変えられなくても少しでも支えてあげなくては‥。