境界性と依存 589
年末にアウトレットに行き、その夜にアパートを教えてくれた。
それからずっと、ほぼ毎日会っている。
そんなことを話しながら買い物をした。
マキさんは懐かしがりながら
「マコちゃんといるととっても楽しいよ。あっ、そうそう、同級生から結婚式の招待状来たの。彼氏バツイチで10歳上だって。妊娠したみたい(笑)」
私「そうなんや、俺らと似たような流れやな。彼氏の年齢は違うけど‥」
私は少し凹んだ。
同級生は結婚式まで進んでいるのに、私はまだウジウジしている‥。
家のこと、マキさんのこと、問題は山積みだ。
夜にアパートに帰り、ビールを飲んでいる時、思い切って婚姻届を車から出した。
私「マキさんこれ‥」
マキさん「うわぁー!マコちゃんどしたん?」
私「妊娠わかってから市役所行ってもらってきたけど怖くて‥」
マキさんはみるみるうちに泣き顔になり初めてみる婚姻届を眺めている。
私「道を示してあげなきゃいけないのに遅くてゴメンな‥。でもオカンの治療費やマキさんとの生活がどうしても重ねられなくて苦しんでるんよ」
マキさん「ううん、マコちゃんは頑張ってるよ」
これからのこと‥。
「ピノ子」のためにも早くマキさんの両親に会わなくては‥。