境界性と依存 590
11日
仕事を終えてアパートへ向かう途中。
「ほし」からLINEが来る
「お前が仕事中は他のパトロンと寝てる」
「哀れだなw」
私は無視した。
マキさんは何事もないようだ。
この日は私が夕食中にマキさんは寝てしまった。
携帯を見てしまった。
見なければ前に進めたかもしれないのに。
浜田さん「求人募集 たこ焼き食べてマッサージを受ける笑 報酬 3万 求める人材 まじめで純粋な優しさを持つ人 5月14.15.21.22日のいずれかの日中」
9日のLINEだ。
翌日「おはようございます。笑ってしまいました。予定わかり次第連絡させていただいてよろしいでしょうか?」と返信していた。
浜田さんは10日昼「もちろんよろしいです。前向きなお返事ありがとうございます。当日連絡でもいいです」
そしてマキさんは11日夕方「お仕事お疲れ様です。んーと14日か21日でお願いしたいです。時間はどうしよ?お昼から15時過ぎくらいかな?なんでも大丈夫です、たぶん笑」
私とアウトレットにいる10日にLINEを受け、私が仕事を終えてアパートに向かう11日に返信している。
10日に婚姻届を見て涙を流していたのに‥。翌日には‥。
私は「ほし」のLINEを思い出した。
「お前が仕事中は他のパトロンと寝てる」
「哀れだなw」
膝が笑う感覚に震えながらアパートから逃げた。
「友ちゃんと同じだ」
結局誰にでも擦りよっては切り捨てていくんだ。
帰り道、涙は不思議とでない。
道を間違えて通常なら30分の距離を1時間かけて帰った。