境界性と依存 651
マキさんは3月でお店を辞めると言いながら結局辞めたのは4月30日だった。
浜田さんとの約束当日に尾行して阻止した時、
私「なんでこんなことするんや?」
マキさん「暇つぶし」
こんなやり取りが焼き付いていて結婚の話をしなくなり今に至る。
マキさんのお母さんが結婚しないまま出産する事に違和感を持つのは当然だ。私も同じだ。
でもお母さんには全ての事情を話せない。
娘が風俗していたなんて想像出来ないだろうから。
まして、実家では「優しい良い子」を演じ続けてきたのだから。
その反動で一歩外に出たら自分を解放して自分を傷めつけてきたのだ。
お金のこと、マキさんの不安定さ、私の弱さ、私の家庭環境、全てを隠しながらご両親に「理解」して貰わなければならない。
出来るわけない。
ご両親は「大事な娘をどうしてくれる?」という目で私を見るだろう。
きっとマキさんは泣くだけで一緒に説得してはくれないだろう。
なぜならマキさんは「私」が好きなのではないから‥。