境界性と依存 506
寄り添いながらビールを飲んだ。
マキさんは梅酒を一杯だけ飲み、お茶やジュースを飲んだ。
妊娠がわかりアルコールを控えてるのは聞かなくてもわかる。
私「マキさん、19日病院行くんやろ?俺も一緒に行くよ」
マキさん「マコちゃん仕事でしょ?いいよ一人で行けるもん」
私「いや、マキさん一人で不安な思いするのは嫌なんよ。昼から空けるから」
マキさん「うん!ありがとう」
マキさんが寝てから私は再び温泉に入り、部屋で飲み直した。
携帯を開く。
ともくんに返信してあった。
「さすがともくん、おめでとう」
バレーボールの勝利を祝うLINE。
明らかにマキさんさんからの返信は減っている‥。
携帯を閉じてしばらく一人で堕ちる。
翌朝ともくんから
「今週会えるかな?」
と画面が知らせていた。
マキさんから目が離せない‥。
私は人間不信とマキさんへの依存、友ちゃんとの頃のNさんなどのトラウマから自分がわからなくなっているのだろう。
一緒にいる時の友ちゃんやマキさんの言動を信じて、離れている時の彼女たちの行動にショックを受ける。この繰り返し。
ただ違うのはマキさんが妊娠したこと。
この年齢になっての私の子供。
マキさんが言う「危険日」は私と過ごしたのは間違いない。
私と過ごした後に会いに行っていたかはわからない。
でもそんなことはどうでも良くて、誰にでもすり寄ってしまうマキさんが悲しい。
ずっとそんなマキさんを心配しながら生きていくのか‥。