makosanmnのブログ

進行中だけど実際の体験です

境界性と依存 308

風が強く小雨が降っていて車内でダラダラ話をした。
ここは私が一人になりたいときの場所だとも言った。
「マコさん寂しいですか?」と言ってマキさんは私の手を握ってくれた。
「寂しいのはずっと‥。でも俺と同じ年代の独り者はみんな少しは寂しいんだと思う。彼女と少しだけでも会えて少しだけでも幸せだっただけラッキーだったのかも。元の世界に帰っただけなのかもね」

マキさんは両手で私の手を握って
「マコさんには私がいるよ!違うか(笑)」
今日のマキさんはずっと笑顔だ。

「ありがとう。あなたに話してから俺は少し救われてるわ。一人で苦しんでたままだったら潰れてた。マキさんには本当に感謝しないとな(笑)」

「うへへ(笑)私何もしてないのに感謝された」

私「でもマキさんの言う好きは違うと思うよ。もっと釣り合いの取れる人が絶対いるよ。俺はもう大丈夫だし自分のこと考えてよ。これからはあなたの悩みや辛いこと聞く相手になるよ」

マキさんは「マコさんは私が怖い?私も彼女さんと同じになると思ってる?」
そう言いながら肩にもたれかかってきた‥。
私はマキさんの頭を撫でた。

突然こみ上げてくる。
喋ろうとすると涙が出てきた。自分でもわからない。
友ちゃんが笑っている時、落ち込んでいる時、豹変した後も落ち着かせたくて私はずっと頭を撫でていた。
恥ずかしいが私は頭がおかしいのだと思う。
またマキさんで同じことを繰り返すのか‥。

「ごめん、俺頭をやられてて‥。帰ろう。全然大丈夫じゃないな。あなたを重ねてしまって疑ってしまう。俺はあなたの想像するような凄い人じゃないんやわ」

涙やら、鼻水やらただの汚いおっさん‥。
切り替えようと思うのに頭がついていかないのか?
友ちゃんに伝えたい。ちゃんと向き合って別れてくれたら‥。
こんなに焼きつけてから切り捨てる必要があるのか‥。

「私はマコさんに怒ったりしないですよ。私もマコさんに救われて今は楽しい。未来なんてわからないし、結局マコさんに嫌われて切られるかもしれないけど今は一緒にいたら楽しい。だから重く考えないで下さい」とマキさんは笑顔で言ってくれた。

私がいつマキさんを救ったんだろう。そう思ったが泣いてる顔と嗚咽を隠すのに必死で聞けなかった。