境界性と依存 697
一旦仕事に戻り、終わらせてから再びアパートへ。
マキさんは気持ちが晴れたのか笑顔が一杯だった。
私は少し不安だった。
行動が不安定なのも、お店を辞める気がないのもわかるから。
LINEには店長から、今まで見たこともない名前がある。
トーク履歴はないが消したのだと思う。
私「マキさん、お母さんも行ってたけど、これからはピノ子の為に強くなる努力するんよ。隠れてお店戻るとか考えてるとかは許されないからね」
マキさんは私の顔を子供のような眼差しで見た。
私「わかったか?」
私「わかったんか?」
マキさんはニコっと笑った。
私「何故返事しない?真剣な話ねんぞ」
結局マキさんは返事をしなかった。
時間をかけて言い聞かせるしかない‥。
私は横になった。気がつくと深夜になっていた。
マキさん「泊まれば?」
私「いや、帰るよ‥。明日、会社寄らずに直接〇〇に行かなきゃ行けないから」
マキさん「そっかぁ、寂しいな。マコちゃん大好きや」
アパートを後にする。
ここ最近はベランダから私が見えなくなるまで手を振ってくれる。
家に着いてシャワーを浴びて横になった。