境界性と依存 675
20日
マキさんは母親と買い物に行くとLINEが来ていた。
昼までは何気ないLINEが届いた。
私はスケジュールが重なり昼食は栄養ドリンクだけだった。
夕方になりマキさんからLINEがないことに気づく。
私が昼に送ったLINEも既読になっていない。
私「マキさん大丈夫か?」
何度かLINEしたが既読にすらならない。
LINEが届いたのは夜になってからだった。
マキさん「おはよ」の一言だけ。
それからも問いかけには返信はない。
仕事を終えてアパートに行くが車がない。
「実家に泊まるのか‥」
しばらく待つことにした。
かなり待って、あきらめかけた時。
マキさん「アパート着いたよ」
部屋に入って問いかける
私「マキさん何があったんや?」
マキさん「んーん、なんもない」
またか‥。マキさんの「なんもない」は何かあった証。
いつものマキさんなら泣き出したりするのに私の顔をジッと見ている。
私「今日、お母さんと何処行ってたん?」
マキさん「お母さんの友達の家。その人の知り合いがマコちゃんの会社の人を知っててマコちゃんの噂を延々と聞かされてた」
私「また俺に何人か子供いるとか?」
マキさん「わからん。ウチ、途中から気持ち遮断してたから本当に憶えてない。その家にいた犬とずっと遊んでた」
私「マキさんずっと泣いてたんか?」
マキさん「うん」
私「もう行くな‥」
マキさん「うん」
マキさんは私の首にしがみついて泣いた
マキさん「マコちゃん大好きや‥。ピノ子はウチが育てるよ」
私「お母さんに別れなさい!って言われ続けてるんやろ?」
マキさん「うん‥。もう別れたことにして早くこんな話やめよう」
私「それでもお母さんは俺に補償を迫るよ。話が変わるだけで関わりは終わらないんだよ」
マキさん「補償するって適当に言えばいいよ。ピノ子のパパはマコちゃんなんだし」
私「金額でモメるんだよ‥。慰謝料だって言い出すよ‥」
マキさん「ウチはマコちゃんと一緒にいたいだけ」
真実を言わずにお母さん達を納得させるなんて無理なんだよ‥