境界性と依存 481
その夜、私はマキさんのアパートに泊まることにした。
最低なのはわかっているが‥
携帯を確認してマキさんと話をしたいと思ったから。
アパートに着くとマキさんは煮物と酢の物、焼き魚を作ってくれた。
何度も書くが料理が上手い。
私の好みは以前から話していたが。
マキさん「マコちゃん泊まるんだから着替えたら?パンツも買ってあるから」
私はパジャマに着替えて晩酌をした。
本当に狭い部屋‥
ベッドには2人じゃ眠れない。
ベッド下にマットを敷いて2人で横になる。
昨夜寝てないからマキさんも早く寝るだろう。
そしたら携帯を見て明日話し合いしよう。
そうしているうちにもマキさんの携帯は誰かからのLINEを知らせている。
マキさんは母親以外からのLINEは私の前では開かない。
マキさんはなかなか眠らない。
逆に求めてくるのだ‥。
気がつくと2人は寝ていた。
5時に目覚めると私は虚しさに襲われた。
「何してんだ俺‥」
友ちゃんに出会うまで、一人でホテルに入ったときに必ず言うセリフ‥。
結局マキさんが起きるまで携帯は見られなかった。
マキさんは起きるとテキパキと朝食を作ってくれた。
普段朝食を摂らない私がマキさんの物はおかわりして食べられる。
マキさんの裏の顔さえ知らなければ‥
私はずっと一緒に居られるのに‥。
風俗なんて関係なく大切に出来るのに。