境界性と依存 671
玄関を閉めた途端、私はタバコを吸った。
マキさんが見送りから戻る
マキさん「マコちゃんお疲れ様‥疲れたね」
私「マキさん、従兄弟の電話番号教えて」
マキさん「うん、でもどうしたん?」
私「悪いけどお母さんでは話にならんよ。マキさんが席を外したら一言言ってやろうと思ったわ」
マキさん「酷かったね‥」
私「うん、あんまりや。予想はしてたけど」
私は自分を抑えるので一杯だった。
「そんなに大事な娘なら異変に気づかなかったのか?日頃ジーンズしか履かない子がお店の日ふスカート履いて出かけただろ?何のバイトしてるかキチンと向きあって尋ねたことあるのか?‥‥」
ぶちまけそうだった。
マキさんはお店に入った当初、お客として来た金持ちと月70万で愛人契約した。だが家にいる時まで電話があるようになり解除した。
次の契約者はキャバクラ経営者
すぐに解除してお店に戻った。
そしてとも君やナガタ様に会う。
彼等は金銭の関係ではないだろう。
メールやLINEの内容でわかる。
マキさんが恋愛感情を煽っていたから。
3人が来る前、
私「マキさんはどうしたいんや?」
マキさん「ピノ子と一緒にいたらいい」
私「俺は一緒にいなくてもいいってこと?」
マキさん「会えたら嬉しいな」
友ちゃんもマキさんも同じ。
彼女達は私が好きだとかではなく、怒鳴ったりしない優しい人。自己確認の為の相手。
マキさんはきっとお店に戻る。
止められない。
そして3人が現れ母親には罵倒され、従兄弟には「人としての責任」を問われた。
全てが嫌になっていた。