境界性と依存 670
16日
前日寝てないだけあっていつの間にか寝ていた。
目覚めたのは4時30分
「この日が来たか‥」
タバコを吸いながら新聞を読むが頭には入らない。
仕事を抜けてアパートへ行く。
1時半を過ぎても両親と従兄弟は来ない‥。
2時になりようやく3人は現れた。
従兄弟が私に尋ねる
私「母とは話してません。姉に話しました。姉は反対してます」
マキさんの母親はため息をつきながら
母親「はあ?こっちのセリフやわ?あんたね、この前から聞いてたら全く悪い事したと思ってないよね?こんな若い大事な娘をキズモノにして!一言でも私達に謝った?お詫びの言葉もないわけ?」
私は黙っていた。
謝ること?私が謝らなければいけないのはピノ子だけだ‥。
従兄弟「まあまあ、これからどうしていくんや?住まいは?探したのか?」
私「マキさんにネットで探してもらうようにお願いしました」
母親「あんたは何もしないの?」
私「そんなこと言ってません」
母親「私はあんたなんか何言っても信じられんのやわ」
手が震えた。
隣ではマキさんが泣き出した。
従兄弟「マキ!お前はそれでも一緒になりたいんだろ」
マキさん「ウチは一緒にいたい。でも結婚なんてしなくてもいい」
従兄弟「そんなわけにはいかんだろ(笑)」
私はマキさんに部屋から出るように合図した。
マキさんは首を横に振った。
父親は一言も話さない。おそらくこんな人。
従兄弟「家庭の事情は以前聞いたけど、お金の面でどうやってやっていけるのか教えてくれ」
私「住まいもまだ決められてないので具体的な数字はわかりません。マキさんともちゃんと話し合いしたいです」
従兄弟「マキは働けないんだからあんたがなんとかするんだろ?」
何も言えなかった。マキさんは仕事を辞めてからちょっとしたバイトをしていただけということになっている。
結局、私が責任を取るだけの話で終わらせなければならない。
従兄弟「じゃあ今度までに金額を考えておいてくれ」
私「わかりました」
母親「私は訴えたいくらいなんに」
従兄弟「何で訴えるんや?」
母親「詐欺で!何も世間を知らない娘に子供作っておいておろせる時期を逃してから報告するなんて」
従兄弟「そんなことで訴えられるはずないやろ」
母親「なんで?営業マンだから言葉巧みにキズモノにして謝罪すらしない。大体、産まれる10月なんて私は仕事忙しいのに」
従兄弟「マキはこれでいいって思ってるんだから‥」
この辺りから私は会話を遮断した。
聞かない‥。話さない‥。
30分ほど彼等は話し続けた。
3時過ぎに3人は帰って行った。
玄関まで見送った時、父親が「じゃあ、お疲れさん」
私「お疲れ様でした。すみません。失礼します」
母親は睨んでいたが私は挨拶しなかった。