境界性と依存 660
思っていたより話が早く済んだので時間はあったが
私「納品あるから会社戻るね」
マキさん「うん、マコちゃんありがとうね」
仕事を終えてから気づいた。昨夜からビールしか飲んでない。
アパートでうどんを作ってもらった。
食べてからすぐに帰った。
マキさんは寂しそうだったが1人になりたかった。
「オカンを1人に出来るわけない」
涙が出る。気持ちが飛んでいたのだろう‥
車庫の柱にドアミラーをぶつけた。
「何から何まで‥」
部屋に入ってお金のことを考えていると本当に死にたくなる。
ふと思い出す‥。
去年生命保険の見直しをしたばかりだ‥。
自殺の免責は確か3年だった。
「まだ2年死ねないのか‥」
全てが向かい風。
何よりも、マキさんから私をフォローする台詞がなかったこと。
今はとにかくピノ子を元気に産んでもらうこと‥。
両親や従兄弟に従わなければならないというわけではない。
お金だってない袖は振れない。マキさんとのデートで支払いは全て私がしていた。
アテにするつもりはないがマキさんの方が高給取りだったんだからピノ子の物は協力してくれるだろう。