makosanmnのブログ

進行中だけど実際の体験です

境界性と依存 551

24日
仕事中に母の病院に説明を受けに行った。
もう五年付き合ってきた先生に
「お母さんの腸ですけど、諦めて人工にしませんか?」

追い詰められた気がした。


それをしても肺と頭が治るわけではない

治るわけではないのに身体を切るしかないのだ。
今まで投薬治療だったがいよいよ切る‥。

母は極端に嫌がった。
「マァちゃん。やめて‥。私はこれ以上あんたらに迷惑かけたくないわ。手術して治るならいいけど結果はあんたらの負担が長引くだけやろ」

私「母さん。負担じゃないんや。母さん居なかったら俺は一人ぼっちになるやろ‥。頼むよ‥。頑張ろうよ」

母「何が楽しくてアンタに迷惑かけんなん?もういいやろ?薬もキツイ、ここ(病院)もキツイ、ここ(心)もキツイんや‥。お願いやから家に帰して」

私「母さん‥。何年も一緒に頑張ったんやから信じて頑張ろうよ」

母「もうたくさんや。疲れたんや」

話しは平行線だった。

格好いいことを言いながら正直言って私も疲れた。
治してやれないのに努力させて、「良かったな」という成果を聞かせてあげられないのだ。

母さん‥。
私が幼い頃から本当に苦労してきて父の暴力からも助けてくれた。
最近の虐待のニュースを見ると母の優しさを更に感じる。

私が小さい頃、牛乳一本すら買えず、バナナ一本すら姉と半分こだった。

母は内職しながら「あんたら仲良く半分こしなさい」と言って自分は食べなかった。

編み物が好きで既製品のセーターなんて着たことがない。
いつも手編みだった。
毛糸を買えない時、母は自分のセーターをほどいて私向けに編みなおしてくれた。

私が幼稚園の頃、母が近所の川に飛び込もうとした時、「母さん怖い」と姉が泣いて思いとどまったことを私は憶えている。

そんな母を諦められるわけないだろ‥。

テレビでは覚醒剤、不倫、経歴詐称など好き勝手やってる軽い連中のニュースが踊る。

気楽な奴等だ。

どうせ月日が経てば今の問題が「売り」になり商売になるんだから。