makosanmnのブログ

進行中だけど実際の体験です

境界性と依存 549

夜になりマキさんは実家へ弟の夕食を作りに帰って行った。
私は姉の家に相談に行った。
姉に母のこと、マキさんのことを相談したかったから。
姉はマキさんの年齢に驚きを隠さなかった。
姪がいたので妊娠のことは言えなかった。
姉「母さんはどうするの?彼女はお父さんのこと知らないんやろ?まさか一緒に住めるわけないし‥。まだ若いんだから慌てなくていいやろ?彼女は前の嫁と同じで結婚に憧れてるだけじゃないん?母さんの頭がハッキリしてるうちは寂しい思いさせたらダメやろ」

私「わかってるよ‥」
わかってる‥
わかってる‥

いや‥わかってない

姉は少し呆れた顔をしながら
「あんた一回失敗しとるんだから。しっかりしんか!彼女もいいけど若いからウチの現実知ったら躊躇うと思うよ。そしたらアンタまた傷つくよ。離婚してからのアンタを見て母さんがどれだけ苦しんでたか‥」

私「わかってるよ‥。俺だって母さん大事や。俺を選んでくれた彼女も大切にしなきゃって思ってる。オヤジさえまともな人なら‥」

姉「父さんに今更期待してもダメやろ?あんな人‥。母さん死んだら一緒の墓に入れるのも嫌やわ。だから私ら協力して母さん支えな」

姉はオヤジを人間としてすら思っていない。
私も同じ。
今の時代はDVとか虐待と騒がれるだろうが、私が幼い頃は警察すら助けてくれなかった。

父の暴力に耐えかねて110番しても警官は身内の話だとすぐに帰ってしまった。
警官が帰ると父の暴力が増すのを知っていた私達は警官のおじちゃんを追いかけた‥
「助けて!お母さん叩かれる」

警官「お父さんにちゃんと言っておいたから大丈夫だよ」

その後母は頭を7針縫うケガをした。
それでも母は耐えて警官はその後も同じ対応だった。
だから私は必要以上に家庭に憧れた。

でも離婚して‥。

家庭感が失せてから友ちゃんに出会い‥。
「マコさんの年齢なんて気にならないよ。私は再婚とかしてくれなくても精子冷凍保存してマコさんの子供産むの」

その友ちゃんが消えて、寂しさの中でマキさんと出会い、マキさんが子供を産む気でいてくれる。
マキさん‥。

マキさんは一度も子供を産むのを躊躇うセリフを口にしてない。

むしろ妊娠してようやく他の男を排除してくれた。
また誰かと‥という不安は残るが‥