境界性と依存 541
14日
私は毎年恒例にしている仲良しメンバーでカキ料理を食べに男6人で民宿に行った。
待ち合わせは12時。
朝に病院に顔を出してからマキさんのアパートで昼まで過ごした。
マキさん「マコちゃん楽しんできてね。ウチはいい子にして待ってる」
私「ゴメンな、明日昼には帰るよ。お土産にカキ買って来るから一緒に食べよう」
マキさん「うん!お菓子作りでもして待ってる(笑)」
民宿に向かう車内から飲みだしてカキを焼きだした頃にはみんな出来上がっていた。
メンバーの一人のタケちゃんは私と同期で本当の親友。
一年ぶりに会った。
私「タケちゃん、俺ね再婚悩んでるんや。21歳の子と」
タケちゃん「マコっちゃん、首のキスマークつけた子か?夜の女か?」
鏡を見るとくっきりと首にキスマークが‥
私「普通の子だよ」
タケちゃん「マコっちゃんは一回失敗しとるから二回は失敗許されんよ」
私「わかっとるよ」
タケちゃん「なんで再婚?」
私「子供が‥」
タケちゃん「マジか⁈でも出来たから結婚とかはダメや。どれだけの付き合い?」
私「5ヶ月くらいや」
タケちゃん「マコっちゃん、年代も違うんにどうして急ぐん?子供には悪いけど」
私「急いでないよ、いつも悩んでる」
タケちゃん「マコっちゃん昔俺に同じこと言ってるんやぞ」
20年位前にタケちゃんの嫁さんが他の人と同棲してるのを聞いていた私は2人の結婚に反対した。
しかしタケちゃんは貫いた。
結婚後も様々な悩みを聞いてきた。
タケちゃん「マコっちゃん、お母さんどうなん?長いこと会ってないし久しぶりに顔見たいわ。お母さんおいていけんやろ?」
私「もちろんおいていけんよ。でも結婚したら一緒には住めないレベルや。彼女だけじゃなく子供がいたら尚更や」
タケちゃん「そんな酷いん?」
私「うん‥。もうしばらくで俺のことも忘れてしまうやろ。病院からは記憶も命も覚悟してって。手術も出来んし、薬も効果わからん」
タケちゃん「彼女若いならもっと時間かけたらいいやん。残念でも子供は諦めて一緒にお母さんや、その子の両親にも許されないとお互いに苦しむよ」
そうだな‥
マキさんの両親も私との関係を知れば悲しむだろう‥。
年齢が自分達と近いバツイチ男が娘と‥。
しかも妊娠
親は病院通い
私が親なら絶対悲しい。
しかも転職したいと思っている。
何も売り込む長所がないじゃないか‥。