境界性と依存 500
婦人科に着くと
「マコちゃんは入らなくていいよ、車で待ってて」
私「いや、一緒に行くよ」
マキさん「恥ずかしいやろ?」
私「恥ずかしくないよ。一緒にいるから」
マキさん「ありがとう」
病院に入るとお腹の大きい女性が数人待合室にいた。
手を繋いで診察を待つ。
マキさんが呼ばれ「マコちゃん行ってくるね」
検査薬で出てるんだから妊娠してるのは間違いないだろう。
思ったより早くマキさんは戻ってきた。
「えへへ、4週目だって」
意外と冷静だった。二人とも。
というよりは現実味がなかった。
買い物をしてアパートに戻り
マキさん「ウチ小学生の頃から22才で子供産むと思ってたからその通りになって不思議な感じ」
私「俺はまだ現実味ないよ苦笑」
マキさん「お医者さんがね、結婚しないのか?って。しないなら中絶とかも真剣に考えるようにって」
私「検査してすぐにそんな話までするんだね」
二人とも気持ちが落ち着かない‥