境界性と依存 499
再び布団に入りマキさんを抱き寄せて寝た。
今年一番くらいの冷え込み‥。
シングルの布団では寄り添わないと寒い。
フリースの上着をマキさんに被せてその上から‥。
起きたのは7時30分
マキさんは朝食を作っていた。
煮物と味噌汁。
本当に美味しい。
朝食を終えてから
マキさん「マコちゃん、検査してみるね」
検査薬を持ってトイレに入るマキさん。
その間に届くともくんからのLINE‥
「マキおはよう(^ ^)次いつ会えるか教えてね」
私は冷蔵庫からビールを出して飲んだ。
「きっと‥」
マキさんが検査薬を握りしめてトイレから出てくる。
無言で開いた手の平。
赤いラインが浮かんでいた。
マキさん「えへへ、マコちゃん‥。出ちゃった」
私「できたってこと?」
マキさん「たぶん‥」
私「マキさん病院行ってこよう」
マキさんは自分のタバコの箱を私に渡した。
「ウチ、辞めなきゃ」
マキさんは携帯を確認してからベッドに投げた。
「マコちゃんゴメンなさい‥。ウチのせいや」
私「マキさんが悪いんじゃないよ。俺のせいや。落ち着いて」
「落ち着いて‥」
嫌な時代を思い出した。
私「マキさん、一緒に病院行こうな。俺みたいなおじさん好きって言ってくれてありがとう」
マキさんは顔色がなくなっている。
「ウチ、一人で行けるよ」
私「ううん、一緒に行こう。俺、マキさんが堕ちるのいやなんよ」
近くの婦人科を探し午後の診療を受けることにした
蕎麦屋で昼食をとり近くのペットショップをブラブラした。
子猫やフェレットを見て喜ぶマキさん。
鹿にせんべいを与えているマキさんの写真を思い出す。
携帯を見てともくんの存在を知ってなければ私は‥。