makosanmnのブログ

進行中だけど実際の体験です

境界性と依存 442

朝食を終えてから温泉に入ってすぐに旅館を出た。
母の病院の日だからだ。
病院は昼には終わった。良くはならない。進行を止めるしか出来ない。
みんな消えていくような恐怖が湧いてくる。
マキさんとショッピングモールで待ち合わせして隣県のアウトレットに行った。
2人でブラブラ見て回る間、マキさんは寄り添って歩いてくれた。
私「引っ越し全部済んだんか?足りないものはないん?」
マキさん「掃除機が欲しい(笑)」

私「じゃあ祝いに買ってあげるわ」
マキさん「いいよ、マコさんには一緒にいて欲しいだけ」

周りから見たら明らかに不自然な2人‥。

私「一応、家電見に行こう」

お店には行ったがマキさんは私が掃除機を買うことを拒んだ。
ただニコニコしながら寄り添ってくれるマキさんを見て嫌なことを忘れた。

夕方になり
私「マキさん時間大丈夫なんか?」

マキさん「一回家に帰ってお母さんに顔見せてから戻ってくる(笑)勝手に一人暮らし始めてからうるさくて(笑)」

私「戻らなくていいよ。お母さんに心配かけないほうがいい」

マキさん「マコさんアパートくる?うち、お母さんに顔見せてからアパート行くから部屋で待ってて」
この前は秘密だと言っていたアパート。
マキさんの車に付いていく。
ワンルームの古いアパート。
若い女の子には寂しい感じのする部屋だ。
でもマキさんは団地で暮らすせいか自分の部屋がなかった為、このアパートでも充分くつろげるのだという。
少しかわいそうな気がした。
一人でマキさんの帰りを待つのは落ち着かなかった。
一人暮らしの女性の部屋に入るのは初めてだった。
元嫁は実家暮らしだったし友ちゃんの家なんてとてもありえなかった。

マキさんが帰ってきてから一緒に食事を買いに行った。
外食も考えたがアパートで一緒に過ごすことにした。
マキさんはお肉を炒めたものと厚揚げ焼きを作ってくれた。
いつも一緒にいたのにアパートの雰囲気に緊張した。
マキさんは私にネクタイピンをプレゼントしてくれた。
先日ホテルに忘れてしまったことを憶えていてくれたのだ。
マキさん「一人暮らしのことは親とマコさんしか知らないんだよ、友達にすら言ってない」

私「そっか、ありがとう。危ないから戸締りとか火の元は気をつけるんやぞ」

マキさん「お父さんみたい(笑)」

ソファベットで横になった。さすがに4時まで飲んだ後だけに眠くなりそうだったがマキさんは首元にしがみついてきた。
マキさん「マコさん大好き‥おらんくならんで‥ずっと一緒‥」

私「わかったよ、マキさんが離れて行くまでちゃんと一緒にいる」
マキさん「離れていく予定ないから(笑)」

真偽はどうでもいいんだ。
きっと変わってしまうのを私は知っているんだから。