境界性と依存 424
マキさんの携帯がなった。
「もう15分前や」マキさんが言った。
私「早いな‥。だから短いって言ってたんに」
マキさん「マコさん、ウチ今日はもう終わりだから夜行っていい?」
私「来ても意味ないよ‥。俺はマキさんを変えられない」
マキさん「うん、ウチは変われない。でもマコさん好きやもん」
私「友ちゃんと同じや、今は俺を理想化してるだけなんだよ。今に変わる。そして俺はまた苦しむ。マキさんは何事もないように他の人に
依存するやろ。俺はこれ以上感情入れたら潰れてしまう‥」
一緒にホテルを出た。
マキさんはうつむいたまま自動ドアの向こうに消えた。
私はどうやって会社まで帰ったか記憶がない。