makosanmnのブログ

進行中だけど実際の体験です

境界性と依存 378

マキさんは私にネットで△△△のホームページを見せた。
顔はもちろんぼかされているが私にはマキさんだとわかる。
次の出勤は木曜日の朝から昼過ぎまでの短時間。
客向けの日記にはその日の客に向けたお礼が書かれていた。
読んでいる内に心が砕ける。
マキさんは「そんなの本心じゃないよ。気持ち悪い人が大半だよ。差し入れだって最初は食べてたけど正直迷惑なの。ほとんど事務所の人にあげてる」

私はそんなことで泣いているんじゃないんだよ‥。
私だって今まで何度も風俗店を利用した。
何人もの女の子から本音や、働く理由を聞いたこともある。
それは遊び金が欲しい、学費、博打の借金、シングルマザーで子供にかかるお金、様々だ。
否定する気持ちなんてない。
みんないろんな葛藤の中で働いているんだから。
私も人肌が恋しい時に利用してきたんだから。

でも大切な人が働くのはやっぱり辛い。

友ちゃんの時もそうだった。
乱暴な客に泣かされてないか心配でその日最後の客になろうと彼女をホテルで待った。
個人的に会うなんてあり得ないからこそ出勤日がわかると予約してその日を待った。

彼女から御飯連れて行って欲しいと言われた時は本当に嬉しかった。

そして泣きながら「私は汚れている」と言う彼女を慰めたんだ。
友ちゃんと同じだ。

マキさんの過去は聞いていたが現在を知らなかった‥。
お店で働いて、気持ちが堕ちたら私に救いを求めて来ていたんだな‥。

「マキさん、俺はマキさんに苦しい時に助けて貰ったよ。彼女には苛立ちもあるけど今は幸せになって欲しいって思えたのもマキさんのおかげや。だからマキさんには恩返しするつもりや。マキさんとは彼女みたいな終わり方したくないから、嫌になったら正直に言ってくれよ。わざと怒らせたり怒ったりしないで」

マキさんは不思議な顔で頷いた。