境界性と依存 376
目が覚めるとマキさんはコーヒーを飲んでいた。
「マコさんも飲む?」
私「俺はビール飲むからいいや(笑)マキさんちゃんと寝たんか?」
マキさん「うん、マコさんと一緒だと眠れるん(笑)」
落ち着いた顔になった。
お腹はお互いに空いていない。
さすがに食べ過ぎだ‥。
「あんなにカニ食べたの初めてやった(笑)マコさんありがとう」
私「俺もやって(笑)あんな高いのもう行けないから」
マキさん「ウチ、お金払うよ、マコさんいつも出してくれるけどお金なら多少あるから」
私「マキさんは大切なお金、自分の為に使えばいい。使わないなら貯めておかんか!腐らないんだから」
マキさんはうつむいて「大切じゃないから‥。ウチ何も考えてないから」
私「ん?何?どしたんや?」
マキさんは深呼吸して泣くのを我慢しているように‥
「ウチお店に出てるん‥」
私「はあ?マキさん○○○辞めたんやろ?」
マキさん「○○○は辞めたけど、今は△△△にいる。週2くらいだけど」
私「‥なんでや?お金必要なんか?」
マキさん「ううん、もう奨学金も払ったしなんで続けてるのかわからん」
延々と話した。ビールを持つ手もタバコを持つ手も震えが止まらない。
○○○に勤めていた時に知り合った金持ちの年配者に愛人契約を持ちかけられて、気持ちが病んでいたマキさんはそれを受けて○○○を辞めた。だがその年配者が毎日電話してくるようになり、嫌になってお店に戻ろうと思ったがバツが悪く、経営の違う△△△に入った。
今はもう辞めたいが引き留めが凄くやめられない。
一応、年内で辞めさせて貰えるらしい。