境界性と依存 690
話し合いは13時30分からだ。オカンを病院に送りアパートへ向かう。
まだ9時‥。
怖くてわざといつもと違う道で向かう。
マキさんに「向かうよ」とLINEしたのはアパートの近くのコンビニの駐車場だった。
マキさんから「待ってるよー」と返事が届いても足が向かない。
逆にアパートから離れてヤマダ電気に行った。目的はない。
空気清浄機が目に止まる。
「タバコ吸うからピノ子の為に必要かな‥」
そんなことを考えてブラブラしていたら急に吐き気に襲われてトイレで吐いた。
食欲なく、暑さで水ばかり飲み、精神的にも参ってるから。
アパートには11時に着いた。
気の重たさからか会話があまりない。
私「マキさん、確認だけどお母さんは別れろと言っても俺は別れないって言うからね?これからもいろいろ言われるだろうけど頑張れるか?か」
マキさん「うーん、わからん‥」
マキさんは横になった。
私「うーん‥、わからんって。今になってどういう意味や?」
マキさん「もうわからん」
私は気が萎えた。頑張ろうと自分を奮い立たせて来たのに急にハシゴを外された。
私「そんな半端な気持ちでピノ子育てられる?俺は今日、何て話をしたらいいんだよ。「頑張れる」って言ってくれると思って聞いたのに‥」
マキさん「だって、わからんもん」
私「じゃあ、別れてお金の話だけしたらいいんやな‥」
マキさん「一緒に居たかったな‥」
私「どっちねんて‥。もうしばらくでみんな来るよ。また何回も集まるの嫌やろ?」
マキさんは喋らなくなり、ただ静かに泣くだけになった。
そして両親と従兄弟が来た。