境界性と依存 646
24日
マキさんは15時から婦人科の検診だった。
私は隣県での仕事で間に合わなかったが戻りアパートへ行った。
ピノ子は順調らしいが子宮が開き気味なのでSEXは控えるように言われたとのことだった。
マキさん「マコちゃん我慢出来る?なんならデリ行ってもいいよ笑」
私「別に行かなくても我慢出来るよ‥」
マキさん「ウチがしてあげる笑」
私「そんなことよりお母さん達と会う時間作ってよ」
その時、玄関を叩く音がした。
マキさんの母親だ。
お母さんと挨拶したが私とはほとんど目を合わさない。
お母さん「家ではあまり話せないから来たんよ。あんた達どうする気なの?結婚するならまだマシやけど、結婚もまだする気ないなんて‥」
マキさんは無言で泣き出した。
私「結婚する気がないとかじゃなくて、私の母親の具合が良くないので生活考えたら‥って悩んでる内に月日が経ってしまいました。すみません」
お母さん「娘はまだ若いし、早すぎると思うの‥。失礼ですがお幾つ?」
私「42です」
お母さんはショックを隠さなかった。
バツイチとは言えなかった‥。
お母さん「結婚も考えてるってこと?」
私「もちろんです。でも例え結婚しても母親の世話を考えたら‥」
母の現状を説明した‥。きっと、よりによってこんな人と‥と思っただろう。
お母さんはお父さんに電話をかけた
「相手の人がいるけど今から来れる?」
来られないと言われたのかマキさんに電話を渡した。
マキさんは泣きながら「ゴメンなさい‥」を繰り返した。
マキさんは両親の前では本当に優等生を演じてきたんだな、と思った。