境界性と依存 631
マキさんはずっと一点を眺めて涙を溢れさせている。
私は名前を呼び続けた。
「ウチ、マコちゃんと一緒にいたい‥、ピノ子とも居たい‥うう」
ようやく口を開いた。
何度マキさんの涙を見ただろう‥。
言葉にならないくらいの涙
やっぱりピノ子‥。君がマキさんを変えてくれたのか?
私「マキさん、初めてキチンと自己主張したのかもしれないな」
マキさんは何も答えなかった
私はやっぱりマキさんがかわいかった。
そしてマキさんの行動が悲しかった。
マキさんに「なんで?」と、
何度尋ねたかったか‥。
何度泣いたか‥。
毎日会うようになって何度泣いて悩んだか‥。
でも変えてあげたい。リストカットなんて二度としてほしくない。