境界性と依存 609
私は婚姻届をマキさんに渡した時、母の病状、親父と絶縁などをあらためて説明した。
マキさんは涙を流しながら聞いてくれた。
その翌日、浜田さんと援交の約束をしてしまう‥。
この怖さ‥。
この心の闇は簡単には消せないだろう。
嘘をつくことへの抵抗の無さも‥。
何故私に好意を持ったのだろう‥。
マキさんにとっては私も「暇つぶし」の一人だったのだろう。
しかし、ピノ子が出来た事で何となく‥。
私はバツイチだし、豪華な式なんて無理だが、マキさんにはせめてドレスくらいは着せてやりたかった。
同級生や親族に対して恥ずかしい思いをさせたくはない。
そんなことで悩んでいた私にマキさんは
「そんなもんどうでもいいよ(笑)」
遠慮や控えめではない。思考がない感じ。
そんなマキさんを変えてやりたいのだ。