境界性と依存 605
真夏日なくらい暑い日だったせいか結構疲れていた。
会話の流れでマキさんのお店の話になった。
私「マキさん、もう戻ったらダメだよ。俺は決して気分よくお店に送り出してたわけじゃないよ。この前みたいなことはもうやめてよ。なんで怒らなかったか良く考えてよ」
マキさん「薄々ウチがそんな奴だと気づいてたか、諦めてたからじゃないの?」
カチンときた。
私「マキさんがフラフラしてたのは何となくわかってたよ。でも諦めたりはしてない。諦めてたなら毎日会いにきたりしないやろ。何でそんな冷めた考え方するんだよ」
マキさんは布団に潜り込んだ。
「ふぇーん」
泣きまねだがマキさんが甘える時のパターン。
私はいつも折れてしまうが
私「マキさん明日昼から仕事暇だし会おう」
マキさん「え⁉︎いいの?やったー」
喜ぶマキさんを悲しい気持ちで見た。
マキさんのためじゃないんだよ‥。
ピノ子に謝りたいからだよ‥。
寝てしまったマキさんの枕元の携帯をみた。
LINEのパスワードロックは外されていた。
新しいLINEはお店から復帰を促すものだった。
一度足を踏み入れたらずっと続くんだな‥。
お店からしたら鵜飼の鵜。
金を産む種にはトコトンつきまとう。
マキさんはこのLINEを読んで「自分は必要とされている」とでも感じてしまうのだろうか‥。