境界性と依存 578
25日
朝アパートに行くとマキさんは雑炊を作ってくれた。
マキさんは昨日のお客さんとのエピソードを楽しそうに話す。
マキさん「マコちゃん大学は岐阜だから金津園と行った?」
私「話には聞いてたけどビンボーだったから行ってないよ。元嫁と付き合ってたし」
マキさん「ウチ、デリヘルする時にまよったんだよ(笑)ソープはどうかな、って」
私「抵抗なかったの?」
マキさん「当然抵抗あったよ。底辺まで来てしまったな‥って。でも彼氏も要らないし、どうでもいいやって思ったから。だからこの前、同級生にバレそうになっても、ま、仕方ないか(笑)って感じ」
私「そっか‥」
マキさん「でもマコちゃんと会ってからは毎日楽しいよ」
私「そっか‥。でもマキさん、底辺なんかじゃないよ。ピノ子いるんだからそんな気持ちでいたら悲しむよ」
マキさん「マコちゃんウチ母子手帳貰ってきたんだよ」
私「いつ?早く言ってよ。見せて」
マキさんは袋から手帳を取り出して私に渡したが私が開く前に取り上げた。
私「?何で?見せてよ」
マキさん「手帳見せたでしょ?」
私「中身見てないやん」
マキさん「やっぱり恥ずかしい‥。検査したの書いてあるから」
私「検査?また何か病気でもあったの?」
マキさんは頑なに拒んだ。
意味がわからなかったが途中で、体重が書いてあるからだとわかった。
やっぱり女の子なんだな‥。
可愛らしく感じたが、本当に難しいと思った。
昼食はお肉を食べに行った。
どうしてもちゃんとした物を食べさせたかった。
普段朝食は食べず、昼はお店。夜は実家でオカズだけだとか‥。マキさんは不規則な生活。
一緒にいる時くらいは栄養を摂らせたかった。
あんなにしっかり食べる子だったのに‥
ツワリが出てからは本当に食べなくなった。