境界性と依存 574
「やられたな‥」
ほしは私がどんな奴か見るだけの為に会うと言ったんだと思った。
私は自分の情報を見られたくなかったので取引業者の使っていないという車を借りていた。
この車にはドライブレコーダーが付いているから。
その時マキさんから「アパート帰ってきたよ、マコちゃんまだ仕事?」とLINEが届く。
まさかとは思うが、私を呼んでおいてマキさんの所に?
不安になり「今終わったよ。今から顔見に行くから戸締りちゃんとして待ってて」とLINEを送った。
マキさん「ホントー?やった笑 マコちゃん気をつけてきてね」
私は慌ててアパートに向かった。
マキさんは一人暮らしのことは家族と私にしか言ってないと言っていたがナガタ様とのメールには一人暮らし始めた事は書いていた。
場所を教えたかはわからない。
アパートに向かう途中もワザと細い通りに入って尾行してくる車がないか確かめた。
アパートは古い住宅地の複雑な所。
怪しい車はない。
アパートに入るとマキさんはニコニコして夕食を出してくれた。
そしていつものように今日の客とのエピソードを話す。
私「マキさん、最近変な客と会ったりしてないか?」
マキさん「ううん、最近そんなことばかり聞くね」
私「マキさんが心配なだけだよ」
今日の事は言わないでおこう‥。不安を煽るとマキさんが苦しむしピノ子(お腹の子のあだ名)に影響があるかもしれない。