境界性と依存 49

もう満足だった。

それよりも私は友ちゃんを裏切った。

自分が嫌いになる。

眠くなってきた。

彼女と付き合い始めて睡眠時間は激減した。

最後に最高の笑顔と涙を見たから私は糸が切れた。

ゴメンな友ちゃん。

友ちゃん治してあげたかった。

でも時間がない。

最後に抱いた時には涙は出なかった。

あれも言えばよかった、これも言えば良かった。

帰ってからも友ちゃんを思い出した。

泣いたのは翌日だった。車で移動中に涙が出る。帰って母と話してる時に不思議と涙が溢れる。

私は彼女の境界性と共存性に触れている内に、

自分も共存性になりつつあることに気づいている。

手紙は2通書いていた。

本当は文句の手紙を渡すつもりだった。

でも実際渡したのは優しい方の手紙だった。

卒業を一緒に喜びたかった。

ピアスを着けた友ちゃんと旅行をしたかった。

私は彼女と出会う前の寂しいおじさんに戻らねばならない‥