境界性と依存 28

彼女は付き合いを確認すると笑顔で帰って行った。

家に着いたとLINEではなく電話があった。

切る間際、「マコさん大好きです」

私はその夜2日分の睡眠を取った。

2日後。

甘いLINEのやりとりが続きしばらく間隔が空いた後、彼女は変わった。

「私はたまに情緒不安定な時と奇行に走る時あるよね」

「どうしたん？」

「Nさんのアパートに乗り込んだり‥」

「まだNさん気になるの？」

Nさんから届いたLINEが転送されてきた。

「俺はいろいろあった友ちゃんをずっと見てきてずっと好きだったよ。好きな子を悲しませてるのが辛いんだ。好きなんだ、好きなんだ。一緒にいると幸せな気分になれる」という内容だった。

都合のいい‥

新しい彼女を作っておきながらよくも‥

私はそうとしか思えなかったが彼女は違った。

「私、騙されてるんよね。利用されてるだけなんよね。そんなふうにしか思われてないんよね」

「そういえば同棲相手と別れる時も私を利用した気がする。同棲相手に一方的に何か言われてNさんは同棲解消した」

矢継ぎ早に堕ちたLINEが届く。

どうやったらこんなにも洗脳に近い状態に出来るのだろう。ある意味Nさんは凄いと思った。