境界性と依存 625
26日
私はほとんど眠れないまま朝を迎えた。
仕事の予定は入っていなかったので昼御飯を買ってアパートへ行った。
マキさんと一緒に食べてから横になった。
マキさんは手を繋いでくれる。
不思議と眠れた。
気がつくと2時間ほど経っていた。
私は隣で寝ているマキさんを眺めていた。
ずっと‥。
まだあどけない顔。しぐさも表情も。笑顔も。
そりゃそうだ。まだ22歳になったばかりなんだから。
何が原因で精神を病んだのかはわからない。
でもまだ変えられると思うし、変えてあげたい。
「母があんな状態でなければ‥」
「たら、れば」はダメな発想だとはわかっている。
でも毎日思う。
私一人だけなら‥。
寝ているマキさんの頭を撫でてから一旦会社に戻った。