境界性と依存 367
金曜日、上司は休みを取っている
事務所は平和な空気が流れていた。
仕事を終えて銭湯に行き、夕食を買いにスーパーに着いた時マキさんから御飯を作って家に来るというLINEが届いた。
ビールだけ買って家に着くとマキさんはすでに来ていた。
マキさん「合鍵くれたらいいのに」
私「オカンがいる時にマキさんが突然鍵開けて入れる?」
マキさん「さすがに無理や(笑)」
マキさんは生姜焼きと煮物、サラダを出してくれた。
私「美味いな!本当、意外や(笑)」
マキさん「短大の時は優等生だったから。今はニート(笑)」
私「そんなことないわ。ゆっくり仕事探せばいい。まだ若いんだから」
マキさん「ウチ、給料安くてもいいから休みが融通きくところがいい。マコさんに合わせて休むの(笑)」
私「そんなこと考えんでいい(笑)俺はある程度休めるからマキさんはやりたい仕事探せばいいよ」
食事を終えていつものようにマキさんは首元にしがみついて離れなかった。
私「マキさん大丈夫か?何かあったんか?」
「ううん。何もない」
私が必ず尋ねてマキさんはいつも同じ返事をする。