境界性と依存 624
8月の満期を待たずに財形を解約しようとしていた私には今朝のやり取りは堪えた。
仕方ないじゃないか‥。
もう何年も治療費を払ってきたんだから‥。
母にしてみたらそれが心の負い目なのはわかる。
マキさんはお母さんと日帰り温泉に行くと言っていた。
夜になりアパートに行った。
今朝のことや、マキさんとのことを話した。
マキさんは目を見て聞いてくれた。
話し終えるとマキさんは私を抱きしめてくれた。「マコちゃんは頑張ってるよ。来て」
マキさんは私を愛してくれた。私はマキさんを抱きながら全てを忘れたいと思った。
抱き終えてもマキさんはずっと抱きしめてくれた。
私は自然に泣いていた。
マキさんは何も言わずに抱き続けてくれた。
こんな包容力がある子が不安定さも持ち合わせている。
マキさんをまたお店に戻すわけにはいかない‥。