境界性と依存 377
私「脅されて辞められないのか?」
マキさん「ううん‥、なんとなく断われない」
私「じゃあキッパリ辞めるって言いなよ」
そう言われたらLINEが来る日と送っても既読にすらならない時がある‥。
私「じゃあ、この前、約束してたけど連絡取れなかった日はお店に出てたの?」
マキさん「うん、どうしてもって頼まれて‥」
私「昨日もか?」
マキさん「うん‥ごめんなさい」
私「昨日、来た時、おかしかったもんな‥。何かあったのか?」
マキさん「ウチ、何してんだろって思いながらマコさんの顔見たらホッとして‥」
つくづく女性は怖いと思った。
特にメンヘラ?境界性?の女性は‥。
私「マキさんは俺にどうして欲しいん?彼女の事で悩んでた俺を見て自分も助けて欲しかったんか?」
マキさん「ううん、ウチはマコさん好きなだけ。何もしてくれなくていいから笑ってくれてたらいいの。一緒に居れたら幸せなん」
私「よくわからん‥。何故俺なのかもわからん。全部わからん」
私は喋れなくなった。泣けて泣けて。
マキさんは謝りながらうつむいていた。
「いろんな人を見て、気持ちが病んでる時にマコさん思い出すの。そしたら眠れるし、一緒に居たいなって思うの。だからマコさん一緒にいて」
私は何も考えられない‥。
感情移入しすぎないようにしてきたつもりだが、やっぱりショックはショックだ。
マキさんはボロボロだ‥。
私「急すぎてわからないよ‥。最初から言ってくれたら良かったのに‥」
マキさん「うん、ごめんなさい。マコさんもう嫌いになった?ウチは汚いから嫌?」
私「汚いとかじゃなくて‥、現実を知って頭がついて行けないんや。とにかくお金がないわけじゃないならすぐに辞めなよ。俺も利用してきたけど、マキさんが働くのは嫌や」
続けて、
私「今の店で個人的に連絡取ったりしてる客いるん?」
マキさん「居たけど今は一人だけ。その人はLINEだけで外で会ったりしてない。他はもう消したよ」
先日LINEのアカウントを消した時だ‥。
私「そうか‥。ずっと俺はマキさんの不安定さが気になってたけどそういうことやったんやな‥」
マキさん「マコさん、好きなんは本当やもん。ずっと一緒にいてよ」
私「一緒に居たらマキさんは救われる?」
マキさん「約束して‥ずっと居てよ」
私「マキさんが離れて行くまではいるよ、だから引き留められてもお店は辞めてくれよ」
正直、もうどうでも良かった。
必要とされるなら。マキさんもきっと変わっていく。
その時は静かに消えよう。
友ちゃんの時のようになんとかしてあげたいとか思わない強さを持とう。